デジタルカメラにおける赤被りの問題
更新日:2004.11.11
赤被りとは
ストロボ撮影において、染料もしくは生地の種類によって赤外線が強く反射される変則反射により、モスグリーンやカーキ、あるいは黒い生地に赤被りが生じます。

右の2枚の画像は、左はレタッチしたもので、右がレタッチする前の画像です。
これは銀塩フィルムでも生じる現象で、対策法としてはフィルタを使用するか、レタッチするしかありません。
フィルタによる実写テスト
スタジオにおいて、大型ストロボ(5300ケルビン)を使用して、5種類のデジタルカメラで、5種類のフィルタを使用したものと、フィルタを使用しない撮影を行ってみました。
デジタルカメラは全て初期設定値でRAWファイルで撮影、色空間はAdobeRGBにして、色温度の補正は現像時にカラーメーターで測定した値で補正しています。
フィルタは、Canon USAがD2000用のオプションとして販売したHOT MIRROR FILTER(下表のHM)、Kenkoが銀塩時代に販売したRD(A)とRD(B)、それに今回CCD用フィルタメーカー(呉羽化学工業)の協力で以下の2種類のフィルタをテストすることができました。
また、以下のKenko及びCanon製フィルタの性能曲線は、呉羽化学工業が測定してくださったものです。
00-055
100-102

※以下の実験では、WBをストロボ光に合わせているため、色が付いている100-102フィルタでは緑がかって撮影されていますが、プリセットWBで撮影したデータも撮影していますので、それは後ほど紹介します。
Nikon
D1X
Nikon
D70
Canon
D60
Canon
Kiss Digital
Sigma
SD10
なし
HM
RD(A)
RD(B)
00-055
100-102
実写テストの結果
撮影した衣装のRGB値を見ると、キヤノンがもっとも赤被りが少ない傾向にあります。
しかし、それでもモスグリーンの衣装は茶色に見えてしまいます。
上記の組み合わせの中で最も実際の色に近く見えるものは、D70にキヤノンUSA製HOT Mirror Filterを使ったものだと思います。
次いで、Kiss DigitalにKenkoのRD(B)を使ったものですが、あくまで私の環境で見た話しです。
100-102フィルタでの実験
左の画像は、100-102フィルタを装着した状態でプリセットWBで撮影したものです。
フィルタなしよりは赤被りは発生していませんが、それでも本来の色にはなりませんでした。
【参考ページ】
あなたの知らないデジタル処理性能の世界
PC Watch 究極のハイエンド・デジタルカメラ登場!! Canon EOS D2000
Ohura-HP Impression D2H
ケンコー DR655 フィルター
赤外線カットフィルタとは
Nikon Digital専用 -カメラフォーラム
All About Digital UV and IR. Page 9 Which Camera